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- 介護に関する医療用語
介護に関する医療用語
あ行
- ■IVH(あいぶいえいち)
- 食物を口から摂取できない場合は、鼻や胃、腸などへ直接栄養を送る経管栄養法が行われますが、何らかの理由で消化器官の腸の機能が低下している場合は、「中心静脈栄養(IVH)」という方法が取られます。IVHとは、心臓付近の大静脈に直接、水分や電解質などの栄養を送る行為であり、点滴の一種として知られています。長期間自宅で実施することが可能で、外出や入浴に制限のないものもあります。
- ■アルツハイマー型認知症(あるつはいまーがたにんちしょう)
- 「アルツハイマー型認知症」とは、異常なタンパク質(ベータたんぱくやタウたんぱく)が脳内にたまり、海馬を中心とした神経細胞が壊死し、 脳全体が委縮した状態の病気を指します。主な症状として、新しい経験や今日の日付今いる場所、家族の顔や名前を忘れてしまう認知機能の障害が現れたり、夜間徘徊、うつ病、暴力などといった行動心理状態に現れたりする場合があります。
- ■胃ろう(いろう)
- 口で食事をすることが難しくなり、十分に栄養をとることができない場合に、腹部に小さな穴を開け、管を通して胃に直接栄養を送る処置のことです。
認知症を発症している場合や、たん吸引が必要な場合は看護師や医師によるケアが特に重要になってきます。 - ■インスリン注射(いんすりんちゅうしゃ)
- 糖尿病により血糖値が上がった場合、体の外から「インスリン注射」という形で血糖値を低めることができます。インスリンの製剤は、作用する時間によって、超速効型、速効型、中間型、混合型、配合溶解、持効型の6つの種類に分かれます。はじめの超速効型は、作用が現れるまで10〜20分、持続時間は3〜5時間で、最後の持効型は効果が現れるまで1〜2時間、持続時間はほぼ1日中となります。
- ■うつ病(うつびょう)
- うつ病とは、精神的や身体的なストレスなどの理由によって脳に機能障害が起こる病気です。眠れない、興味の喪失、欲の低下など、日常生活に大きな支障をきたします。自分やものを否定してしまい、自殺におよぶこともあり、早期診断・早期治療が望まれています。また、家族の重視も重要であり、全員で患者を支えることが大切です。
- ■HIV(えいちあいぶい)
- HIVとは、「ヒト免疫不全ウイルス」と呼ばれ、人の免疫機能が破壊される危険なウイルスです。HIVは体に入ってしまうと、白血球が徐々に壊されて、免疫機能が低下になり、様々な病気にかかりやすくなってしまいます。主な感染経路は、性行為・血液・体液・母子などがあります。HIVの一番多い感染経路は性行為のため、感染を防ぐためにコンドームの使用が大切です。
- ■ALS(えーえるえす)
- 「ALS(筋萎縮性側索硬化症)」とは、呼吸に必要な筋肉(のどや舌など)が徐々にやせ衰えていく病気を指します。多くの場合、食べ物を飲み込みづらくなったり、発話が難しい、よだれやたんを飲み込めないといった症状として現れることが多く、神経の老化が主な原因とされています。そのため、ALSは筋肉自体の病気ではなく、運動をつかさどる運動ニューロンが障害を受けるため、神経の病とされています。
- ■MRSA(えむあーるえすえー)
- MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)とは、抗菌薬(抗生物質)が効きにくくなる薬剤耐性菌です。人から人や、物から人への接触感染で広がります。免疫力が低い状態であるとMRSAを感染確率が高まり、感染すると、抗生物質への耐性があるため治療が進みづらく、重症化する可能性もあります。MRSA感染防止のためには、手洗い・消毒などが有効とされています。
か行
- ■疥癬(かいせん)
- 疥癬とは、ヒゼンダニという小さなダニが人の皮膚に寄生して発生する皮膚の病気です。激しい痒み、赤いブツブツや発疹などの症状があります。衣類や寝具を介して感染することがあり、人から人へ直接感染することもあります。現在では、介護施設内の感染が問題化になっており、高齢者から介護者までも感染することが多く、衣類や寝具の共用を防ぐことや、丁寧な掃除が重要です。
- ■気管支炎(きかんしえん)
- 気管支炎とは、気管支に細菌やウイルスが入ってしまい炎症が生じることによって起きる病気です。症状としては、咳・痰・鼻汁・発熱やだるさなどが出ることが多く、数週間でおさまる「急性」と、数ヶ月以上症状が続く「慢性」の二種類があります。気管支炎を予防するためには、マスクの着用、うがい、生活習慣の見直し、体調管理などが必要です。また、冬に発症することが多いため、寒くなる時期は特に注意が必要です。
- ■気管切開(きかんせっかい)
- 「気管切開」とは喉元を切開し、気道の空気の通りをよくする医療行為です。主に、人工呼吸器を装着する場合や、癌によって喉を切開する必要がある場合、また唾液が肺に流れ込むのを防ぐ必要がある場合に行われます。気管切開で切開した箇所は放置しておくと元に戻るため、気管力ニューレという管を挿入することで、戻るのを防ぎ空気の通りを確保することが必要です。
- ■狭心症(きょうしんしょう)
- 「狭心症」とは、心臓の筋肉に送られる酸素の量が、通常の状態より少なくなることで起こる病気のことを指します。血中のコレステロールが溜まり、血管の内側が狭くなることによって胸部に圧迫感や痛みを感じるようになり、これが悪化して血栓(血液のかたまり)ができて完全に血液の流れが閉鎖されると、心筋梗塞になります。
- ■くも膜下出血(くもまくかしゅっけつ)
- くも膜下出血とは、脳動脈瘤が大きくなって破裂してしまい、くも膜下腔に出血を起こす病気で、突然激しい頭痛・嘔吐・麻痺・意識障害などの症状が起こるケースがあります。発症すると死亡率が高くため、早急に手術が必要です。高血圧・喫煙・飲酒などの習慣がある人、発症のリスクが高くなります。そのため、予防に努めることが重要であり、不良な生活習慣を見直すことが必要です。
- ■経鼻経管栄養(けいびけいかんえいよう)
- 口から食物を取ることができない場合、経管栄養法により栄養摂取が行われますが、胃ろうや腸ろうに比べて、手術の必要がなく、導入しやすい摂取方法として「経鼻経管栄養」というものがあります。入院中など、経管栄養期間が4週間未満の場合に適用されることが多く、在宅での利用もできます。一方で、4週間を超える場合は胃ろうなどの検討が行う必要があります。
- ■結核(けっかく)
- 結核とは、結核菌によって主に肺に炎症が起きる慢性感染症です。患者が咳やくしゃみをすると、結核菌が空気に飛び散り、周りの人が吸い込むことで感染します。咳・痰・発熱・呼吸困難などの症状を呈することがある一方で、潜伏期間は、半ヶ月から2年とされています。感染率は10%と言われますが、加齢するとリスクが高まるため、特に高齢者の発病率は50%以上があります。そのため、早期発見・早期治療が重要です。
- ■高次脳機能障害(こうじのうきのうしょうがい)
- 高次脳機能障害とは、脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)や、事故(脳外傷)によって、脳が損傷され、認知機能に障害が起きた状態を指します。注意障害・言語障害・気分障害・精神や心理障害などの症状がありますが、高次脳機能障害の患者は、見た目で分かりにくいため、見えない障害ともいわれています。そのため、社会の理解や家族のサポートが患者の回復に影響を与えます。
- ■誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)
- 加齢によって、噛む力が弱くなり、ものを飲み込む「嚥下機能」が低下します。そうすると、飲食者や唾液などが誤って食道ではなく気管に入ってしまい、「誤嚥」に至るケースがあります。この時、細菌も一緒に肺や気管支に入ることで、誤嚥性肺炎が発症します。呼吸が苦しくなったり、激しい咳と膿性痰が出たりすることが多いです。高齢者に多い病気であり、生活の変化に気を付けたらすぐにかかりつけ医師に相談が必要です。
- ■骨粗鬆症(こつそしょうしょう)
- 骨粗鬆症とは、骨のカルシウムが減少し、骨密度が低下することで、骨の構造が劣化する病気です。背中や腰が曲がったり、姿勢が悪くなったり、骨折したり、日常生活に支障をきたします。閉経後の女性に特に多い病気ですが、近年では若年層でも見られ、カルシウムやビタミンDの摂取、適当な運動、生活習慣の見直すことが大切です。
さ行
- ■在宅酸素(ざいたくさんそ)
- 慢性呼吸不全や慢性腎不全など、肺や心臓などに高度の機能障害をもっている患者さんに対して、「在宅酸素(HOT)」という治療法がとられることがあります。病院ではなく、在宅でも酸素吸入が行える治療法で、血中の酸素濃度を高めるこができます。酸素濃度は医師の指示によって調節されますが、調整を間違え酸素を吸いすぎると、意識障害など逆効果を生む場合があり、利用上では注意が必要です。
- ■C型肝炎(しーがたかんえん)
- C型肝炎とは、C型肝炎ウイルス(HCV)の感染によって発症する肝機能障害です。HCVは血液を介して感染し、空気感染や経口感染はしません。感染後、すぐに発症することが少なくて、無症状ので慢性肝炎になる人が多いです。自覚症状が出ないことが多いため、「沈黙の臓器」と言われています。そのため、HCVに感染していると分かったら、症状がなくても病院で検査を受けて早期発見・早期治療することが重要です。
- ■褥瘡(じょくそう)
- 一般的に「床ずれ」ともいわれています。車いすやベッドなどに長時間同じ姿勢のままでいると、皮膚が圧迫され血液の循環が悪くなり、皮膚が損傷してしまうことです。褥瘡を改善するためには部分が長時間圧迫されないように体位交換やオムツ交換を頻繁に行ったうえで、医師の指示に基づいてガーゼ交換や洗浄を行い、患部を清潔に保つ必要があります。
- ■心筋梗塞(しんきんこうそく)
- 「心筋梗塞」とは、心臓が極度の酸素不足になり生じる病気です。主な原因として、動脈硬化などによって血中にコレステロールなどが溜まり、血液の通り道がふさがれることにより起きます。主に高齢、特に60代の男性で起こることが多く、急遽激しい胸の痛みに襲われたり、ひどい場合はそのまま突然死という形で亡くなるケースもあります。
- ■人工肛門(じんこうこうもん)
- 何らかの理由で肛門から排尿・排便できなくなった場合、人工肛門(ストーマ)をつけることがあります。主な特徴として、人工的な機械を装着するのではなく、体内の腸や尿管をお腹の外に出すことが挙げられます。人工肛門は神経が通っていないため、触ったり刺激を与えても痛みを感じることはなく、また常に粘液や腸液が分泌されている状態が続くため、乾燥することもありません。
- ■人工呼吸器(じんこうこきゅうき)
- 「人工呼吸器」は息ができない人に対して、人工的に息を送る装置のことを指します。主に口元につけるタイプと、喉を切って直接呼吸器を設置するタイプがあります。呼吸の頻度や量を調節できることに加え、機器によっては空気の濃度や空圧を変える機能もあります。また人工呼吸器を利用する上で、人工呼吸開始から48時間以内に発生しうるVAP(人工呼吸関連肺炎)や廃用症候群といった合併症に注意する必要があります。
- ■人工透析(じんこうとうせき)
- 腎臓は主に体に溜まった余分な水分や塩分、老廃物を尿に変え体の外に排出する機能を持ちますが、糖尿病や高血圧、動脈硬化といった症状により、腎臓の機能が低下するとさまざまな病気にかかります。主な病気として、慢性腎不全や糖尿病性腎症が挙げられ、進行すると嘔吐や夜間尿、ひどい場合は呼吸困難や意識障害に陥る可能性があります。「人工透析」は腎臓のもつ本来の排出機能を人工的に行う医療行為であり、これらの症状を防ぐ役割を持っています。
- ■心臓病(しんぞうびょう)
- 「心臓病(心疾患)」とは、何らかの理由で心臓に血液を送る血管に異常が起き、心臓の細胞が壊死することで生じる疾患です。主に狭心症や心筋梗塞、大動脈瘤などといった心臓に纏わる病気を指します。また、心臓病は、悪性新生物(がん)、脳血管疾患(脳卒中)と同じく日本人の三大死因のひとつとして数えられ、多くの高齢者が心臓病により亡くなっています。
- ■喘息(ぜんそく)
- 喘息とは、アレルギーによる気道に炎症が起こり、呼吸が苦しくなったり、咳や痰が出たりする症状です。要因は、タバコ・花粉・ダニ・大気汚染・過労やストレスなどが多くみられます。喘息を予防するために、生活習慣や体調を整えることが大切です。また、適度な運動をし、身の回りのアレルゲンを減らすことも重要です。
- ■前頭側頭型認知症(ぜんとうそくとうがたにんちしょう)
- 「前頭側頭型認知症」とは脳内の前頭葉と側頭葉が委縮することに発生する病気です。他の認知症に比べて、発症年齢が比較的若く、50~60歳代に多いと言われており、65歳未満で多い若年性認知症の原因の一つとして知られています。主な症状として、言葉や人物が分からなくなったり、同じ行動を繰り返すようになったり、認知症とは気づきにくい症状もあります。
た行
- ■たん吸引(たんきゅういん)
- 「たん吸引」とは体の分泌物によって気道の確保が難しい場合や患者自身の力でたんを飲み込めない場合に、、人口的に機械で分泌物を吸引することを指します。主にたんや唾液、鼻汁などを吸引し、気道の適切な確保を促しますが、やり過ぎると無気肺といった合併症を引き起こす原因になるため、不必要な吸引は控えるべきとされています。また気道確保に加えて、気管を清潔な状態に保つ上でも一定の効果があります。
- ■腸ろう(ちょうろう)
- 認知症や嚥下障害(自ら口の中で食べ物を咀嚼できない障害のこと)の高齢者に対して、「腸ろう」という医療行為があります。腸ろうとは、腸に穴を開け、そこに液体状の栄養剤を流し込む医療行為を指します。食べ物を噛めないことによる窒息や誤嚥を防ぎ、健康状態を回復・維持する目的として活用されており、「経管栄養法」の一つとして広く普及しています。
- ■統合失調症(とうごうしっちょうしょう)
- 統合失調症とは、幻聴や幻覚・妄想・異常な思考や行動などが生じる精神障害です。原因は不明な点が多いですが、遺伝子と関係があると言われ、ストレスなどにも関わっていると考えられています。罹患率がおよそ100人に1人と高い一方で、早期発見・早期治療をすると、回復につながりやすい病でもあります。また、家族の理解と協力が治療に大きな影響が与えます。
- ■導尿(どうにょう)
- 「導尿(自己導尿)」は、患者が排尿する力に障害がある場合(特に、排尿しても膀胱に尿が溜まっている感じがする残尿など)に必要とされます。やり方として、患者自身が自らの手で、カテーテルを尿道に挿入し、尿をそのまま出すように行われます。メリットとして、腎機能を守ったり、膀胱の機能改善、尿路感染のリスクが低くなるといったことが見込まれます。
な行
- ■尿バルーン(にょうばるーん)
- 加齢や何らかの病気が理由で、自分の力で排尿できなくなった場合、尿バルーン(尿道カテーテル)が行われます。このような排尿障害の多くは高齢の男性に多く、年齢と共に前立腺が肥大化し、膀胱が縮小して排尿する力が衰えることに原因があります。尿バルーンでは、採尿チューブを膀胱に挿入し、容器に一定期間尿を溜めて排出する方法がとられます。
- ■脳血管性認知症(のうけっかんせいにんちしょう)
- 「脳血管性認知症」とは脳内の血管がつまったり、破裂したりすることによって生じる認知症のことを指します。脳梗塞や脳出血による起きるケースが多いですが、その場合、障害の起きた脳の箇所によって、生じる認知症も変わります。例えば、体の動きをつかさどる前頭葉で脳出血が起きた場合、体が動かせ亡くなったり、手足麻痺が生じたりします。
- ■脳梗塞(のうこうそく)
- 脳梗塞とは、脳血管が詰まり、酸素が脳に行き渡らなくなるために起こる症状です。その結果、脳神経細胞が壊死になってしまい、感覚障害・意識障害・片麻痺・言語障害などの症状が出ることがあります。どの年齢でも発生する可能性がありますが、中高年の人に多い病気です。脳梗塞を引き起こしやすい原因には、飲酒・喫煙・高血圧や糖尿病などがあります。そのため、生活習慣を見直すことが重要です。
- ■脳卒中(のうそっちゅう)
- 脳卒中とは、脳の血管に障害があり、脳の機能が失っていしまう病気です。原因として、脳梗塞(脳血管が詰まる)、脳出血(脳血管が破れる)、くも膜下出血(脳動脈瘤破裂)があります。片麻痺・痺れ・頭痛・意識障害などの症状が突然起こることが多いため、より早期に診断・治療することが必要です。また脳卒中を引き起こしやすい要因として、他にも高血圧・糖尿病。喫煙や飲酒など不良な生活習慣があります。
は行
- ■パーキンソン病(ぱーきんそんびょう)
- 「パーキンソン病」とは、手足のふるえ(振戦)が生じたり筋肉が動きづらくなる(筋強剛)など、何らかの運動障害が生じる病気を指します。正確な原因は分かっていませんが、脳内の黒質ドーパミン神経細胞が減少することが主な理由とされており、50歳以上の患者に起こるケースが多く、まれに40歳以下の方にも起こるため、その場合、若年性パーキンソン病と呼ばれます。
- ■梅毒(ばいどく)
- 梅毒とは、トレポネーマによって発生する感染症で、性交渉によって媒介することが多いと言われています。梅毒に感染すると、性器や口腔、全身に発疹が現れますが、症状が一時消えることもあり、発見が遅れると神経障害になる重症化や合併症することがあります。梅毒は早期の薬物治療で治すことができるいわれ、感染の早期発見・早期治療が大切です。また、感染者との性交渉を避け、コンドームを使い、自分を守ることが大切です。
- ■B型肝炎(びーがたかんえん)
- B型肝炎とは、B型肝炎ウイルス(HBV)の感染によって発症する肝機能障害です。よくある症状は、黄疸・吐き気・倦怠感・濃褐色の尿などがあります。HBVは、血液・体液・性交渉・分娩を介して感染することが多くみられています。感染すると、免疫力や感染時期によって、一過性の感染で終わる急性肝炎と持続感染する慢性肝炎があります。B型肝炎に対してはワクチンがあり、1歳の前に3回接種することが勧められています。
- ■ピック病(ぴっくびょう)
- 「ピック病」とは、前頭葉と側頭葉の委縮によって生じる前頭側頭型認知症の一つであり特に脳の神経細胞にピック球がみられる症状を指します。特有な人格変化、異常な行動、言語機能障害が主な症状として挙げられ、万引きや盗難といった社会のルールを正しく判断できない状態になるケースがあります。また抑うつ状態なったり、無気力になることもあり、これらが40~60代で起きる若年性認知症として知られています。"
- ■ペースメーカー(ぺーすめーかー)
- 「ペースメーカー」とは、心臓に電気信号を与えることで、脈拍の遅い患者の心拍数を通常の状態に戻す機械のことです。ペースメーカーは電池と電気回路を組み合わせた発振器と、電気信号を促す電線で構成されており、重さは20gほどの手のひらサイズのものが一般的です。またペースメーカーは胸部の左右どちらかの上部(鎖骨あたり)に埋め込まれるのが大半ですが、腹部に埋め込む場合もあります。"
ま行
- ■末期がん(まっきがん)
- 末期がんとは、がんの中でも「ステージⅣ」と言われ、通常の治療方法(手術・化学療法・放射線療法・免疫療法など)がほとんどなく、身体も弱くなり治療に耐えられない状態のことを指します。ただ「完全に治療できない」、「余命がすくない」と言われることが多いですが、持続的な治療や高度な医療技術によって、長く延命している人もいます。近年、末期がんの生存率は以前より5年ほど上昇していると言われています。
- ■末梢点滴(まっしょうてんてき)
- 静脈に直接栄養を送る栄養法のうち、「末梢静脈栄養(末梢点滴)」というものがあります。「中心静脈栄養(IVH)」は心臓付近の太い静脈に栄養を送る方法ですが、末梢点滴は腕などの末梢静脈から点滴を投与します。主な違いとして、点滴期間が比較的短い1週間〜10日間までの場合は末梢点滴が行われ、それ以上の長い期間にわたって点滴が必要な場合はIVHが行われます。
や行
ら行
- ■リウマチ(りうまち)
- リウマチとは、免疫の異常によって関節に炎症が起き、軟骨や骨が破壊されて関節が変形する病気です。発症すると、発熱・だるさ・食欲低下の初期症状が続き、その後、関節が腫れるようになります。女性に多い病気だとみられ、30~50代が発症のピーク年齢とされています。現在では、早期の治療を行えば、関節の機能が改善しやすいと言われています。
- ■レビー小体型認知症(れびーしょうたいがたにんちしょう)
- 「レビー小体型認知症」とは、レビー小体という特殊なたんぱく質が脳の神経細胞にでき、それが大脳に侵食することで生じる認知症のことを指します。アルツハイマー型認知症と異なり、脳細胞の委縮は見られませんが、もの忘れが激しくなる認知機能障害に加え、目の前にないものが見える幻視、睡眠時の異常な言動、また食事の際食べ物を飲み込みづらくなったりします。"