施設で感じたターミナルケア

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名古屋老人ホーム・介護施設紹介センター・ハローケアの兼松です。

 

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ターミナルケアってなんでしょうか?

 

さまざまなご相談を受けていると終末期医療・介護の方、その入り口に居る方の相談を受けます。

 

そういう方に対したケアはターミナルケアが行われます。ターミナルケアは緩和ケアの一部としてあるそうです。

緩和ケアは治療を進めながら苦痛の緩和や不安の緩和などが行いQOL改善を図るのに対してターミナルケアは、病気で余命わずかの人をはじめ、認知症や老衰の人たちが、人生の残り時間を自分らしく過ごし、満足して最期を迎えられるようにすることが目的です。つまり治療による延命よりも、病気の症状などによる苦痛や不快感を緩和し、精神的な平穏や残された生活の充実を優先させるケアです。

 

 

『自分らしくすごし満足して最後を迎える。』

 

 

終末期の考え方はとてもデリケートで見学同行している私にも家族の感情の揺れが伝わってきます。最後の選択、治療をしないことは見殺しにすることなのか?親の最後の場所、最後の姿はどうしたらいいのか?

簡単には決めれませんし、受容も容易ではありません。

 

先日、施設見学した『まごころの杜』では自分らしく最後の為の介護に取り組んでいるということでした。

病気や老いで身体機能が低下し好きなことができない。好きなものが食べられない。家族との時間が過ごすことができない。

それをかなえるためのケアプランを作成し、リハビリをして自己実現をする。

 

話の中で、旅行がしたい入居者の為にリハビリプランを立て、旅行プランの計画の立案の補助を行ったり、ファミリーマートのファミチキが好きで、食べたいと望んだ入居者に歩いて、嚥下リハビリを行い、ファミリーマートまでの外出援助を行い、利用者の希望を叶える支援を行っているとのことでした。

 

 

私の祖父は食べるのが好きで、恰幅のいい白髪の似合う祖父でしたが、最後の看取りの際はアイスクリームが食べたいといい、一口食べた後に『おいしい。ありがとう』と祖母に言って旅立ちました。

 

いま思えば、祖父は自分らしく旅立っていったのかなと思います。

 

 

延命処置を望まない相談が増えている中で相談員として、利用者さんと家族が悲しみだけにならない施設選びができるように努力したいと考えています。

 

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