有料老人ホームの入所のタイミングはいつ?
名古屋老人ホーム・介護施設紹介センターの兼松です。
名古屋で有料老人ホームをお探しの際は、当有料老人ホーム紹介センターにお問い合わせください。
さて、最近あったご家族からのご相談です。
要支援2 80歳代 女性
ご主人を有料老人ホームに入所させた後、独居になった母が様子がおかしいので有料老人ホームに入所させいたいというご相談です。
・うつ傾向で元気がない
・あまり付き合いのなかった人に頼っている
・物忘れがひどくなった
・認知症状がで始めている
以前、ご主人の有料老人ホームをご案内した際にお会いしたことがあり、ご本人のことは少し知っていましたが、お電話でお話しすると意思疎通も可能ですし、記憶も歳相応でパンフレットをお渡しに行っても来客対応(不審者への警戒)もできる様子でした。
正直、一見してみれば、生活に不自由する気配はあまり見受けられません。ではなぜ、このタイミングで?
家族の視点何かが起こる前に、認知症が進行する前に何とかしておこうという考えでした。自宅でヘルパーさんを入れたとしても、保険の点数の加減で限界があること、夜間にヘルパーさんの訪問が難しいことがあり、見守りの手薄さを家族さまは理解していらっしゃいました。そのうえで、誰かが常時いる安心感を求めて早い段階から施設入所を検討されました。
じゃ、有料老人ホームを入所するタイミングはそれぞれです。おすすめとしては早い段階から検討しておくことをお勧めします。
施設に入所検討から、見学、本人面談、契約、入居まで1か月かかるので、その間に高齢者の状態は変わることがあります。
一般的に施設入所のタイミングは次の通りです。
① 自宅介護が限界に来た時
自宅介護を行っていたが、家族の介護負担や仕事の都合等で自宅介護が難しくなったと判断された時点で、自宅(在宅介護)から有料老人ホームに移るケースが多々あります。
特に最近は、高齢者が高齢者を介護する老々介護や介護負担による介護家族のうつ病等が社会問題化しており、介護で家庭崩壊する前に有料老人ホームに移るケースが多くなっています。実際に相談の中でも、そうなるくらいなら、有料老人ホームを選択して、お互いにいい関係でいたいという相談もあります。
在宅介護が厳しくなって来て、特別養護老人ホーム(以下、特養)に入居希望を出しているが待機者が多くて数年待ちということはざらにありますので、特養を待っている間に有料老人ホームを活用するミドルステイ型の入居もあります。
② 医療機関からの退院時
病気や怪我で医療機関に入院し、いよいよ退院となった時に自宅で介護が必要になってしまうケースも「在宅介護が限界に来た時」と同様に多いです。
病気や怪我を治すことに特化した医療機関(急性期病院)を退院する時に、しばらく社会復帰のためのリハビリが必要と判断されると介護老人保健施設(以下、老健という)、回復期リハビリ病院に転院、医療的処置を行いながらしばらく療養する場合は療養病床(老人病院)に転院するのが一般的な流れです。
しかしながら、基本的には老健は3ヶ月しか入所できないというルールがあり、介護療養型施設も長期化すると病院の報酬単価が下がるので恒常的な医療処置が必要なくなった段階で退院を促されます。また、介護保険で運営されている介護療養型施設は廃止の方針であり、今後は軽い医療処置や介護が必要な場合であっても自宅にどんどん帰されるようになります。
自宅で介護が難しい場合は、医療機関や老健からの退院、退所時に自宅に戻らず有料老人ホームに移る方が多くいらっしゃいます。
③ 元気なうちに入居検討する
まだ介護が必要の無い健康な方でも有料老人ホームに入居するケースは少なくありません。重い介護や認知症、医療処置が必要になると入れる有料老人ホームは限定されてしまいますので、介護や医療処置が必要になった場合でも、住み続けられる有料老人ホームに元気なうちから入居しておくということは老後の安心につながります。
健康な状態の方が入居する棟と介護・医療が必要な方の棟を分けることで、それぞれのライフスタイルにあった生活スタイルを提案している有料老人ホームもあります。今後は自分の終の住み家は自分で選ぶというシニアの方々が増えて来ることが予想されます。
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