名古屋老人ホーム・介護施設紹介センターの兼松です
名古屋老人ホーム・介護施設紹介センターの兼松です。
今日は興味深い取組をしていた施設を紹介したいとお思います。
実は、今日の今日に見学同行した施設です。
今日の見学した施設は緑区のクリニックが隣接するホテルのような施設なのですが、まずは居室がユニットケア方式に近く介護施設には珍しいなと思いました。ユニットケアは通常10人以下で1ユニットですがこちらは12人で1ユニットの居室でした。小規模のグループで構成された居室設定のため、施設スタッフとの距離が近いところが良いです。ユニットケアについては次回のブログで説明したく思います。
カラオケや共有スペースを見学したのですが、倉庫にはたくさんの古い道具がありました。認知症の予防に使うそうです。聞いてみると古い道具を使い昔のこと思い出すことで認知症の予防・改善に取り組んでいるのだそうです。
気になったので調べてみました。
回想法は、アメリカの心理学者ロバート・バトラー氏が提唱した心理療法。
昔の懐かしいものを見ながら若いころの懐かしい思い出を語り合ったり、誰かに話したりすることで脳が刺激されて、精神状態を安定させる効果が期待できます。長く続けることで認知機能が改善することも明らかになり、日本でも認知症患者のリハビリテーションに利用されるようになりました。
回想法は2つの手法に分かれます。『グループ回想法』と『個人回想法』です。
「個人回想法」は、1対1で行われるスタイルです。キーワードを元に自分語りをしてもらうスタイルがメイン。仕事や結婚などのキーワードで引き出された記憶は、ただ懐かしく心穏やかになるだけではありません。「自分はこんな人生を歩んできた」と、認知症の方が失っていた自信を取り戻すきっかけになることもあります。
「グループ回想法」は少人数のグループで行うスタイルです。個人回想法とは違い思い出話を語り合うだけでなく、懐かしい昔のの歌を歌ったり、昔の道具・懐かしいおもちゃに触れたりすることもあります。こうして五感や脳を刺激することでより鮮明に記憶はよみがえり、そして脳も活性化されます。個人回想法は自分語りですがグループ回想法は仲間たちと時代を語る、という表現もできますね。思い出を共有できる仲間との出会いは、新たな喜びも生んでくれるのです
脳梗塞や認知などでうまくコミュニケーションが取れずストレスを抱えている人は目的を失っていることが多く、リハビリの効果が薄れている傾向があると聞きますが、昔のことを思い出し語ることで生き生きします。
回想法は介護施設にとってもメリットがあるようです。
回想法によって個人の生い立ち・これまでの経験・価値観を把握でき、きめ細やかなケアサービスが提供できるところにあります。
しかしながら、回想法は診療報酬・介護保険対象外になりますので、あまり介護施設で行われていません。
実際、名古屋市の施設を回っても実際にやっている施設はないと思います。
もし、この施設を見学希望であれば、ご案内しますので、お問い合わせ下さい。
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